全国賃貸住宅新聞「コロナ禍の影響は?エリアルポ~高知編~No.1474」に掲載されました。
人の出入りが少ない土地柄で市場安定コロナ禍の影響は?エリアルポ~高知編~
全国で人口が3番目に少ない高知県だが、人の出入りが少なく賃貸マーケットは安定している。新型コロナウイルス禍前との比較も含め、地場で管理や仲介を行う不動産事業者やオーナーに話を聞いた。
高知県は人口が万3634人(7月時点)と全国47都道府県中45位。さらに県庁所在地である高知市に人口の約半数が集中している。年々、人口が減少する一方で毎年新築が増えており、入居物件と空室物件とで二極化が進んでいくだろうと関係者は話す。コロナ禍において、大きな変化を感じていない不動産事業者が多く、賃貸市況も安定している。
【津波の危険度で相場変動山方面のエリアが人気】2021.8.23・30 第1474号(7)ページ掲載
シエルホーム(高知市)池畠佳子社長(43)
高知市朝倉エリアを中心に約120戸を管理するシエルホーム(同)ではコロナ下において例年よりファミリーの退去が減少した。
20年の繁忙期では例年の半分以下の退去数だった。21年のゴールデンウイーク明けから再度動き始め、例年通りに戻った。
同社の客層はファミリーが6割、社会人の単身者が2割、学生2割だ。また、朝倉エリアは高知市の山側に位置し、津波が来ないエリアなため、水防法改正によりハザードマップの改訂が行われた5年前から同社の商圏内への引っ越しが増加。家賃相場も高知市中心地より単身者向けで2000~3000円、ファミリー向けで5000円ほど上がった。単身者向けのワンルームや1Kで4万円台、ファミリー向けの1LDKで約6万円、2LDKで7万円を超える程度が朝倉エリアの相場だ。一方、反対に海に近いエリアでは約10年前から東日本大震災の影響で、1万円程度相場は下がり、ファミリー向け物件であっても4万円台からある。
高知市の賃貸住宅はアパートが7割近くと多く、マンションが3割もない程度で戸建て賃貸は少ない。県外企業が少なのも特徴だ。同社の社会人顧客の9割が地場の中小企業に勤める。
「コロナ禍の影響で来店前にすでに物件を決めて来店する場合が多くなった。そのため、360 度カメラによる写真を導入するなどホームページの情報の充実を行わないと下半期は厳しいのでないかと考えている。電子申し込みも取り入れて、非来店型で済むようにしていく予定」と池畠社長はコメントした。


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